あるピアノ教師の休日の過ごし方

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ピアノ教師とは休日はどのように過ごしているのだろうか?

きっと、午前中は朝霧の立つ頃からピアノの猛練習をし、午後は麻布のレストランか銀座の喫茶店で過ごし、ついでに銀座ヤマハ店で輸入楽譜をたんまり買って夜はオペラか来日フィルのコンサートにでも出かけ、ロマンスカーにでも乗って、分厚い音楽書でも読みながら帰路についていると思われているかもしれない。

もちろん、そういうピアノ教師もいるだろう。

しかし私は違うのだ。

朝、私は実家の教室から2キロ離れた自宅のマンションで目が覚める。ここには残念ながら生ピアノはない。

起きる時間は9:00過ぎである。そしてただたんにそのまま、ふとんの中でうだうだと昼12時頃までいるか、パソコンの席に行って、ネットサーフィンか、HP更新を手掛けるのだ。ネットサーフィンも、まことに下らないサイトばかりである。ほとんど音楽とは関係ない内容、たとえばヨドバシドットコムでショッピングをするとかである。(家から自転車で3分の所にはヤマダ電器もあるのだが、いやはや、そこまで行くのが面倒くさい)

さて、昼になってテキトーに昼飯を食べる。(時にカップ麺ですます事もある)

その後、いろいろな買い物、日曜雑貨を買い出しに行きたいのだが、これがどういうわけか、外に出たくないのだ。

何となく、おっくうになってしまうのだ。めんどうくさい。家でゴロゴロしていたい気分になってしまう。

上記の、ヨドバシドットコムでのお買い物も、家にいながら買い物ができるというのが良い!

ふだんは私はアクティブな性格なのだが、休日になると、勢い良く回っていたモーターが、突然スローダウンしてしまうのだ。

実は自分のマンションの目の前にはスーパーがある。

歩いてなんと!!たったの1分である。

しかし、そのスーパーへ出かけるのもおっくうになってしまうのだ。

玄関へ出て道路を歩き、歩道橋を渡って・・・これが、休日になるとシルクロードで延々と30キロほど砂漠を歩くような気分に襲われるのだ。

結局スーパーへは出かけずに、またパソコンか、前にとっておいたBSの音楽ビデオを延々と見る。

しかも、これがオペラだと途中でいびきをかきながら居眠りをしてしまうのだ。

そして夜になり、そろそろスーパーが閉店間近になると、ようやく買い物に出かける。

こうして、日曜日はうだうだとした過ごし方をするのだ。

まあ日曜日だけならまだ良いのだが、これが年末や盆時期などはこれが毎日続くのである。そして、休みが終わる頃、・・・あーなんて非生産的な生活を送ってしまったんだろう・・・と後悔するのだ。

ちなみに、こういう休みの期間はビタイチもピアノに触れない。

もちろん!生徒には冬休みや、盆時期にはたんまりと宿題を出すのだが・・・

所詮、世の中は矛盾だらけなのです。