(R指定)我が輩はGである。

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我が輩はGである。

Gとはなんぞや?・・・ジャイアンツファンか?

いや、そうではない。

ではドイツ語読みでゲイか?

そういうわけでもない。

Gとは、ハレンチかどうかわかりませんが・・・痔なのです!

まあ、今は薬でなんとか治ってはいますが・・・。

これを見て笑ってしまう人がいるかもしれないが、そういう人は私から言わせてもらえば、悔しいのだけれども、幸せな人です。

なぜかというと、痔になった人であれば、これが笑い事でない事を知っているからだ。 だって・・・痛い事が多いんですから!

症状がひどくなるとどうなるか・・・ 単純に椅子に座るのがおっくうになります。

座りっぱなしならOKです。

しかし、座ったり立ったりすると、地獄を見ます。

特に私が「いや、そこはそうじゃないんだよ、どいてごらん」と、模範演奏を示す時・・・立ってピアノの椅子に座る・・・健康な人ならこんな動作に何一つ、悩む事はないんでしょうが・・・

よく、ご老人が足腰が弱ると外に出かけるのがおっくうになると聞きますが、痛いほど(?)よくわかります。

ちなみに私がいつもより模範演奏を示さなかったり、椅子に座ったまま横でピアノを弾く時は”G”だと思った方が良いでしょう。

それから、Gになると自転車の椅子に座れません。

万一なんとか座れたとしても、ちょっとした凹凸を乗り越えると・・・!!!

こうなると、立ってこぐしか方法がありません。

毎朝、毎晩、自宅と教室の往復を立ってこぐのは大変疲れます。

ちなみにもし、街中でずっと自転車を立ちこぎしている人がいたら、間違いなくその人は”G”でしょう。

さて、私は2度ほど、実は日帰りの簡易な痔の手術を受けた事があります。

入院の必要がない手術なので、まあ大変な手術ではないのですが・・・

でも手術なんです。やっぱり痛いんです。

その時、私は手術室の前で順番を待っていました。

既に男性の先客がいてその方は既に手術用の白衣に着替えて手術を待っていました。

当然のことながらその方も私も不安でいっぱいです。

と・・・そこへ白衣を着た執刀医が手術室へ入ってきました。

そしてその方も一緒に・・・。

そして、あの赤い「手術中」という掲示板にバーンと明かりが灯りました。

しばらくして・・・突然!、男性の雄叫び(おたけび)が廊下まで響き渡りました。

なんというか、断末魔の叫びというか。

男性の雄叫びは数秒は続いたでしょうか?

そして・・・やがて沈黙と静けさが訪れました。

どうやらその男性は息絶えたようです。

聞こえてくるのはメスをステンレス製のトレイにかちゃんと置く音のみ・・・。

と、その時となりの準備室から看護婦が「村田さんこちらへお入り下さい」と悪魔のささやきが・・・。

息絶えた男性がどうなったか知る由もなく、そのまま準備室へ入り手術用の白衣に着替えて、手術台に登ります。

手術台には・・・オオ!手足を縛るように皮のベルトがついています。

相当痛いらしい。

さて、いよいよ手術室に先ほどの執刀医が入ってきました。

もうこちらはガクガクブルブルです。

白いマスクをした悪魔の執刀医が「はい、ではこれからはじめますよ。これから麻酔を患部にしますね。ちょっと痛いですがね」

・・・と、これが・・・ちょっとどころではなかった。

何たって究極に腫れて痛くなっている部分に針を刺すのだ!

そうでなくたってあそこの神経は痛いのだ。

分かっちゃくれないとは思うが・・・

男がお産をするとしたら、このような痛みなのだろうか?

例外なく私も思わずライオンのような雄叫びをあげてしまった。

何でも話によると私の雄叫びは、遥か遠くの受付まで聞こえたらしい。

さて、冬になると、”G”になる可能性が高くなる。

腰を冷やすとなりやすいからだ。

なので冬の朝や、夜、自宅と教室の往復の際にはジーパンの上にさらにウインドブレーカーズボンをはいて自転車で帰る事にしている。

しかし、冬の寒い夜などに女子高生が制服姿のミニスカートで冷たい風を切ってこいでいるのを見ると「俺だってまだまだ若いんだ!なんだ寒さなんか!」

とばかりにウインドブレーカをはかずに、毎晩こいで帰っていたら・・・一発で”G”になってしまった。

やれやれ、私も若くないのか・・・。

ところで、人間身体が健康であるというのは本当に幸せな事です。

なんたってひどいGになると、歩く事もままならならなくなります。

横断歩行を歩いていると、途中で信号が点滅します。

マジで、足の不自由な人の気持ちが分かります。

毎日何不自由なく健康でいられること・・・これがどんなに幸せな事か!

なかなか実感が持てないのですが、巨万の富や、不動の名声を持つよりも健康でいられる事の方がずっと幸せですよ!

・・・みなさま、お体をお大事に・・・